
※イメージ画像です(AIにより生成)
結論から言うと、宅配業者を装った強盗に備えるには、「インターホン越しに、非対面での受け取りを希望すると伝える」「荷物に心当たりがない場合は、誰からの荷物かを確認する」「ドアを開ける前に、相手を確認する」の3つが基本です。警察庁は、宅配事業者を装った強盗等への対策として、佐川急便・日本郵便・ヤマト運輸の3社と協議し、「在宅している受取人がインターフォン等を通じて、非対面での荷物の受け取りを希望した場合は、各事業者の定める方式に基づき、原則として受取人の意向に沿うよう努める」ことで合意したと公表しています。
この記事では、警察庁と宅配事業者の公式の案内をもとに、非対面での受け取りの考え方と、カメラ付きインターホンなどの使いどころを整理します。
この記事でわかること
- 警察庁と宅配事業者の合意の内容
- 非対面(置き配など)で受け取りたいときの伝え方
- 「誰からの荷物か」を確認するポイント
- カメラ付きインターホンなどの使いどころと限界
警察庁と宅配事業者の合意
警察庁の「住まいの防犯対策」には、次のように書かれています。
- 宅配事業者を装った強盗等に対する防犯対策として、佐川急便・日本郵便・ヤマト運輸と、非対面での荷物の受け取りの拡充等について協議し、合意した
- 合意の内容は、「配達の際に、在宅している受取人がインターフォン等を通じて非対面での荷物の受け取りを希望した場合には、事業者の定める方式に基づき、原則として受取人の意向に沿うよう努めること」
- 配達員が訪問した場合でも、非対面での受け取りを希望する場合は、置き配等の各事業者の定める方式に基づき、受取人の意向に沿うよう努める
- 国民へのお願い:非対面での受け取りを希望する場合は、インターフォン等を通じて、配達員にその意向を伝えましょう
各事業者の案内
日本郵便(2023年2月6日付のお知らせ)
- 配達員は、ユニフォームに名札や社員証を身に着けて配達しているので、それらを確認したうえで荷物を受け取る
- 非対面での受け取りを希望する場合は、配達員に伝えれば、一部商品を除き、玄関前等の指定した場所に配達する
- 「置き配」「非対面配達」「コンビニ・郵便局窓口」「はこぽす」での受け取りも行っている
ヤマト運輸(2023年3月15日付のお知らせ)
- 荷物に心当たりがない場合は、配達員に「誰からの荷物か」を確認する
- ドア越し、またはインターホン越しに、非対面での配達を指示することができる
佐川急便
警察庁のページから、佐川急便のお知らせへのリンクが案内されていますが、今回の確認では、リンク先の本文を表示できませんでした。佐川急便の非対面での受け取りの方法は、公式サイトでご確認ください。
これらの案内は2023年に掲載されたものです。最新の方式は、各事業者の公式サイトでご確認ください(警察庁のページにも、「リンク先は予告なく変更されることがある」と書かれています)。
非対面で受け取りたいときの流れ(公式の案内をもとに)
警察庁と各事業者の案内を踏まえた、一般的な流れです。
- インターホンが鳴ったら、ドアを開ける前に、モニターや音声で相手を確認する
- 荷物に心当たりがない場合は、配達員に「誰からの荷物か」を確認する(ヤマト運輸の案内)
- 非対面での受け取りを希望する場合は、インターホン越しに、その意向を伝える(警察庁)
- 事業者の定める方式(置き配など)に従って、玄関前などに置いてもらう
- 配達員が立ち去ったあとに、周囲を確認してから、荷物を受け取る(一般的な注意)
置き配を使うときの注意(筆者の整理)
以下は、公式の案内をもとにした一般的な注意です。
| 注意点 | 理由 |
|---|---|
| 置き配の場所を、事前に決めておく | 伝え忘れや、場所の勘違いを防ぐ |
| 荷物の受け取りをこまめに確認する | 長く置いたままだと、盗難や紛失のリスクが高まる(一般的な考え方) |
| 荷物の追跡通知(アプリ)を確認する | 配達済みのタイミングを知るため |
| 一部の商品は、置き配できないことがある | 日本郵便の案内に「一部商品を除き」と書かれている |
置き配の場所に、荷物を置いたままにしないことが、盗難や紛失への備えになります。
カメラ付きインターホン・スマートドアホンの使いどころ(筆者の整理)
警察庁のページには、インターホン等を通じて意向を伝えることが書かれています。カメラ付きのインターホンやスマートドアホンは、玄関を開けずに相手を確認する手段として使えます。
| 使いどころ | 補足 |
|---|---|
| ドアを開けずに、相手を映像で確認する | ドアスコープの代わりにもなる |
| 外出先のスマホで、来訪を通知で知る | 留守中の来訪にも気づける(ただし、警察庁のページには、留守中の来訪を確認する利点の記述はありません) |
| 録画・録音で、来訪者の記録が残る | 機種によって、記録の機能は異なる |
注意:カメラ付きインターホンは、侵入を物理的に防ぐものではありません。警察庁のページにも、スマート家電の個別の効果についての記述はありません。ドアの施錠(ワンドア・ツーロックなど)や、ドアを開けない判断が基本です。
スマート機器を使うときのセキュリティ
スマートドアホンなど、ネットワークにつなぐ機器は、初期パスワードの変更や、ファームウェア更新が必要です。関連記事「IoT機器の乗っ取りを防ぐセキュリティ対策」もご覧ください。
公式情報で確認できなかったこと
- 佐川急便の、非対面での受け取りの具体的な方法(リンク先の本文を表示できませんでした)
- 事業者ごとの、置き配の対象外となる商品や条件の最新の一覧
- カメラ付きインターホンの導入による、被害の減少などの効果
- ネット通販の事業者(配送業者以外)が手配する配達の、非対面での受け取り方法
よくある質問(FAQ)
Q1. 配達員が来たとき、ドアを開けずに受け取れますか?
警察庁と宅配事業者は、インターホン等を通じて非対面での受け取りを希望した場合は、各事業者の定める方式に基づき、原則として意向に沿うよう努めるとしています。一部の商品は、非対面での受け取りができない場合があります(日本郵便の案内)。
Q2. 荷物に心当たりがありません。
ヤマト運輸の案内には、配達員に「誰からの荷物か」を確認するよう書かれています。確認できない場合は、ドアを開けないという判断も大切です(一般的な注意)。
Q3. 置き配は安全ですか?
置き配は、事業者の定める方式に基づくサービスですが、荷物が玄関前などに置かれるため、盗難や紛失のリスクがあります(一般的な考え方)。受け取りをこまめに確認する、宅配ボックスを使うなどの方法があります。
Q4. カメラ付きインターホンを付ければ安心ですか?
警察庁のページには、スマート家電の効果についての記述はありません。カメラ付きのインターホンは、相手を確認する手段であり、侵入を防ぐものではありません(筆者の整理)。
Q5. 配達員が本物かどうか、見分けられますか?
日本郵便の案内には、配達員はユニフォームに名札や社員証を身に着けているので、それらを確認するよう書かれています。ただし、確認が難しい場合は、非対面での受け取りを希望する方法があります。
まとめ
- 警察庁は宅配3社と、非対面での受け取りの拡充について合意した。インターホンで意向を伝える
- 荷物に心当たりがなければ、「誰からの荷物か」を確認する(ヤマト運輸)。名札・社員証を確認する(日本郵便)
- 置き配は、置いたままにせず、こまめに受け取る
- カメラ付きインターホンは、ドアを開けずに相手を確認する補助。物理的な防犯対策の代わりにはならない
参考にした公的情報・事業者の案内(2026年10月15日確認)
- 警察庁「住まいの防犯対策」:https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/bouhan/sumai/index.html
- 日本郵便「宅配業者を装った強盗事件が発生しています。」(2023年2月6日):https://www.post.japanpost.jp/notification/notice/2023/0206_01.html
- ヤマト運輸「宅急便等のお受け取りについて」(2023年3月15日):https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/info/info_230315.html
