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留守にするときの空き巣対策|警察庁のデータとスマート家電

夕暮れの玄関ドアと、軒下のライト、郵便受けのある玄関まわり スマート家電入門

夕暮れの玄関ドアと、軒下のライト、郵便受けのある玄関まわり

※イメージ画像です(AIにより生成)

結論から言うと、留守中の空き巣対策は、「まず、全ての出入口と窓を確実に施錠する(無締まりをなくす)」「窓とドアに補助錠・防犯フィルムなどの物理的な対策をする」「センサー付きライトなどで、侵入しにくい環境をつくる」という順番が基本です。警察庁の「住まいる防犯110番」には、一戸建てでは「ガラス破り」「無締まり」「合かぎ」の順に多く、共同住宅では「無締まり」が最も多いと書かれています。スマート家電は、この基本を補う道具として考えるのが現実的です。

この記事では、警察庁の公開情報で実態と対策を整理し、そのうえで、スマート家電で補える範囲と限界を説明します。

この記事でわかること

  • 令和7年の侵入窃盗の件数と、手口・侵入口の傾向
  • 警察庁が示す基本の対策
  • 「留守」を見抜かれる行動と、その対策
  • スマート家電で補える範囲と、補えない範囲

警察庁のデータで見る、住宅の侵入窃盗

警察庁「住まいる防犯110番」には、次のように書かれています。

  • 住宅を対象とした侵入窃盗は、令和7年は全国で1万7,152件(前年比+7.2%)。1日あたり約47件の住宅が被害に遭っている計算になる
  • 侵入窃盗全体では、令和7年は4万7,233件(前年比+9.8%)で、増加している
  • 侵入窃盗の手口別では、空き巣が最も多く、全体の約4分の1を占める
  • 発生場所別では、一戸建住宅が29.1%と最も多い(令和7年)

侵入の手口と侵入口

警察庁のページには、住宅の種類別の「侵入手段」と「侵入口」の上位3つが書かれています。

住宅の種類 侵入手段(1位→3位) 侵入口(1位→3位)
一戸建住宅 ガラス破り → 無締まり → 合かぎ 窓 → 表出入口 → その他の出入口
共同住宅(3階建以下) 無締まり → ガラス破り → 合かぎ 表出入口 → 窓 → その他の出入口
共同住宅(4階建以上) 無締まり → 合かぎ → ガラス破り 表出入口 → 窓 → その他の出入口

警察庁は、「いずれの形態の住宅でも、無締まりでの被害が多く発生している。日頃から出入口や窓には確実に施錠をする習慣を身につけましょう」としています。また、ガラス破りについては、通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できる。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があると書かれています。

警察庁が示す基本の対策

警察庁のページに書かれている対策を、手口別に整理します。

手口 対策(警察庁)
ガラス破り 不在にする際には、雨戸等を閉める/補助錠を取り付ける/防犯フィルムを貼り付ける/防犯ガラス・面格子・窓シャッターを取り付ける
ドア錠破り・戸外し 補助錠を取り付ける(ワンドア・ツーロック)/ドア枠にガードプレートを取り付ける
合かぎ ドアの鍵は持ち歩き、郵便受け等玄関付近に置かない/必要最低限の本数のみを複製し、確実に管理する
侵入しにくい環境 センサー付きライトを取り付ける/見通しが良いように植栽を剪定する/侵入の足場になるような物を置かない

また、防犯性能の高い建物部品(CP部品)を活用することも、警察庁は勧めています。

「5分が分かれ目」

警察庁のページには、侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかるとほとんどがあきらめるといわれる。「侵入に時間をかけさせる」ことが、侵入されるかどうかの大きなポイントになると書かれています。

「留守」を見抜かれないために

警察庁のページには、侵入者が留守を見抜く方法として最も多いのが、意外にも「インターホンで呼んでみる」ことと書かれています。インターホンが鳴って出てみると誰もいないときは、すぐにいたずらと判断せず、安全を確保しながら、周囲に不審者がいないか確認することも案内されています。

その他に、次の点が書かれています。

  • 郵便受けに新聞や手紙がたまっているのも危険。旅行などで留守にする場合は、新聞をとめる
  • 鍵を、玄関先の植木鉢の下やポストに隠して外出するのは危険。侵入者はしっかり見ている
  • 近所づきあいが良く、連帯感のある住宅街は、侵入者に嫌われる。犯行をあきらめた理由で多いのは「近所の人に声をかけられた、ジロジロ見られた」

スマート家電で補えること・補えないこと(筆者の整理)

警察庁のページは、スマート家電の個別の製品や、その防犯効果には触れていません。以下は、警察庁が示す対策の考え方をもとに、スマート家電の役割を筆者が整理した例です。

警察庁の対策の考え方 スマート家電の使いどころ 補えない点
無締まりをなくす スマートロックの自動施錠や、施錠状態を外出先のスマホで確認できる機能 窓の無締まりや、ガラス破りには効かない
窓の施錠を確実に 開閉センサーで、窓やドアの開閉を通知で知る 開閉を知らせるだけで、侵入を物理的に防ぐものではない
センサー付きライトで侵入しにくい環境に 人感センサーと照明の連携(スマート照明・センサーライト) 光で気づかれにくくするものではあるが、物理的に侵入を止めない
留守を見抜かれない 照明のタイマー・スケジュール(警察庁のページに記載はなく、筆者の想定) 郵便物・インターホンなど、ほかの留守のサインは別に対策が必要
侵入に時間をかけさせる 補助錠・防犯フィルム・CP部品など、物理的な対策が中心 スマート家電だけでは、時間をかけさせる効果は期待できない

つまり、スマート家電は「施錠の確認」「異常に気づく」ための補助であり、窓やドアの物理的な強化(補助錠・防犯フィルムなど)の代わりにはならないという整理です。

スマートロックについて

自動施錠は、「閉め忘れ(無締まり)」への対策になります。一方、スマートロックの導入では、電池切れ・通信障害・合かぎ(複製)への備えも必要です。製品ごとの弱点は、関連記事「セサミ5のデメリットは?後付けスマートロックの弱点」もご覧ください。

開閉センサーについて

窓やドアの開閉を、スマホに通知するものです。在宅中・外出中に、「閉めたはずの窓が開いている」ことに気づく使い方が考えられます。離れて暮らす家族の見守りの使い方は、関連記事「高齢者の親の見守りに開閉センサーが使える理由」もご覧ください。

防犯カメラについて

今回確認した警察庁のページには、防犯カメラの効果についての記述は確認できませんでした。選び方や取り付けは、関連記事「防犯カメラの選び方、屋外用おすすめのポイントとは」をご覧ください。

旅行・帰省で長く留守にするとき(チェックリスト)

警察庁の対策をもとにしたチェックリストです。

  • すべての窓・ドア・勝手口・ベランダの窓を施錠した
  • 雨戸・シャッターを閉めた(ガラス破り対策)
  • 郵便の配達や新聞を一時停止した(または、近所の人に頼んだ)
  • 鍵を、植木鉢・ポスト・メーターボックスなど、外に隠していない
  • 玄関まわりに、足場になるもの(脚立・ゴミ箱など)を置いていない
  • センサー付きライトが点灯するか確認した
  • (スマート家電を使う場合)ロックの電池残量・Wi-Fi接続・通知の設定を確認した

公式情報で確認できなかったこと

  • スマート家電(スマートロック・センサー・カメラ)の導入による、被害の減少などの効果(警察庁のページには、記述がありません)
  • 照明のタイマーなどによる、「在宅に見せる」効果の有無
  • 各社のスマート家電の個別の防犯性能

よくある質問(FAQ)

Q1. スマートロックを付ければ、空き巣は防げますか?

警察庁のページでは、ドアの対策として、補助錠(ワンドア・ツーロック)やガードプレートなどが挙げられています。スマートロックは、施錠の習慣や確認を助けるものであり、物理的な強度を高めるものではありません(筆者の整理)。

Q2. 短い外出でも、施錠したほうがいいですか?

警察庁のページには、近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があると書かれています。短時間でも施錠することが基本です。

Q3. 長期不在のとき、いちばん気をつけることは?

警察庁のページには、旅行などで留守にする場合は新聞をとめること、郵便受けに郵便物がたまらないようにすることが書かれています。インターホンで留守を確かめられることもあるとされています。

Q4. 防犯フィルムは効果がありますか?

警察庁のページには、ガラス破りの対策として、防犯フィルムの貼り付けが挙げられています。「侵入に時間をかけさせる」ことが、あきらめさせる大きなポイントとされています。

Q5. 共同住宅の高層階なら大丈夫ですか?

警察庁のページでは、共同住宅(4階建以上)でも、無締まりが侵入手段の1位とされています。階数にかかわらず、施錠が基本です。

まとめ

  • 住宅の侵入窃盗は、令和7年は1万7,152件(前年比+7.2%)で増加している(警察庁)
  • 無締まり・ガラス破りが多い。施錠の徹底と、窓・ドアの物理的な対策が基本
  • 留守を見抜く方法で最も多いのは「インターホンで呼んでみる」。新聞・郵便物にも注意する
  • スマート家電は、施錠の確認や異常に気づくための補助。物理的な対策の代わりにはならない

参考にした公的情報(2026年10月15日確認)

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